上本町YUFURA

上本町YUFURA

「大阪新歌舞伎座DNAの継承と広場の再生」

上本町YUFURAは、2010年9月に創業100周年を迎えた近畿日本鉄道の記念プロジェクトのひとつとして、同社創業の地である上本町の近鉄劇場(2004年閉館)跡地に計画された。近年の高層マンション建設により成熟した街に住む人びとをターゲットとした商業施設と近鉄グループのオフィス、さらに集客の核として難波から移転する大阪新歌舞伎座により構成された複合施設である。

近鉄上本町駅コンコースと旧近鉄劇場の間は市道であったが、1985年から歩行者空間となっていた。プロジェクト開始にあたり事業主より与えられた課題は、この歩行者空間の機能を残しつつ、難波からの移転を機に新たな時代に挑戦していく大阪新歌舞伎座を、劇場空間・外観意匠のイメージ、言わばDNAを継承しながら、回り舞台をはじめ充実した舞台設備を持つ最新の劇場として再生させることであった。その解決策として、大阪市で5例目となる敷地整序型区画整理事業を実施した。これにより市道を計画地周辺に付け替えることで、駅・ホテル・百貨店と立体的に接続して回遊性を高め、街の再活性化を図ると共に、旧劇場の特徴であった間口の広い空間を継承し、臨場感溢れる芝居小屋の新開場を迎えることができた。

外部空間は、サンクンや大きなピロティで構成された立体広場とし、そこに村野藤吾の代表作、大阪新歌舞伎座の<連続唐破風>をイメージしたアルミキャストルーバーによるファサードを介在させることで、街の賑わいを生み出す広場を創出した。

所在地 大阪府大阪市天王寺区
用途 物販店舗・飲食店舗・劇場・オフィス
構造・規模 S造(コンクリート充填鋼管柱)+SRC造
地下1階 地上13階建て
建築面積 4,111.01㎡
(一団地認定区域全体:25,275.01m2)
延床面積 38,104.21㎡
(一団地認定区域全体:208,315.43㎡)
敷地面積 5,536.93㎡
(一団地認定区域全体:32,580.87㎡)
TEAM 劇場コンサルティング:シアターワークショップ
音響コンサルティング:永田音響設計
ランドスケープデザイン:E-DESIGN
ブランディングデザイン:エイトブランディングデザイン
掲載 新建築 2011年4月号 掲載
受賞 2011年 JCDデザインアワード2011(BEST100)
2011年 第45回SDA賞
2011年 ディスプレイデザイン賞2011
PHOTO 1-12 / YASUHIRO INAZUMI
備考 (日本設計在籍時の作品)
上本町YUFURA

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