Allowance

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「家具や行為によって生き生きとするサステイナブルな木のインテリア」

敷地は関西で指折りの別荘地・白浜。千畳敷という名勝のすぐ傍に建つ築36年のマンションの一室をリノベーションした。 大阪でカフェを経営する施主とその家族は、幼い頃から慣れ親しんだこの小さな空間に、たくさんの夢を描かれていた。友人 10 人以上で宿泊したい、施主家族が利 用しない時はドミトリーとしても利用したい、マンションの住人がプールやお風呂上がりにゆっくり休憩できるカフェにしたい、既に所有している愛着のある木製 の家具をなるべく使用したい、など。

施主の要望に耳を傾けているうちに、完成後の使われ方を限定する空間であってはならないように思われた。ドミトリーであってもカフェであっても既に所有している木製家具であっても、それら入れ替わり続ける多様な行為や家具を無理なく許容できる、包容力のある大らかな木質空間を生み出せないか と考えた。そして、施主が飽きる事無くずっと使い続けることができれば、それが本当の意味でのサステイナビリティーに繋がると考えた。

手がかりとして、施主が大阪で経営するカフェに使用されている木材の色をサンプリングした。木材は適材適所で使い分けつつも、その色を繰り返し使用する事で、 差異化と同一化を反復し、空間に奥行きを持たせていった。竣工後、お気に入りの木製家具が置かれ、人間が寝て起きて食べて遊んでいるうちに空間が生き生きとし始める。

所在地 和歌山県西牟婁郡
用途 週末住宅
構造・規模 RC造 地上5階建てのうち1階
延床面積 78.82㎡
PHOTO JUNICHI YAGINUMA


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